アイアムビリーバー

夢想家でも出来たことやったこと

クックパッドのビジネスモデルはカップ麺みたいに簡単に作れませんよ!

2014/03/20
2761 views




 
 

成功したビジネスモデルの利益の部分だけを見て、必要な規模や技術を無視しているとしたら要注意だ。

ウェブサービスと小売業や製造業を比べて、利益率が高いと単純に思うことはあっても、ウェブサービスを支えている技術や技術者を無視して、簡単に利益が出ると思ったら大間違いです。

決算や上っ面の情報だけで「あのビジネスモデルを取り入れたい」とか「自社のビジネスモデルと共通する」とかウェブサービスやネットテクノロジーについて疎い人ほど思うのではないか?と私は疑っています。

今回は何かとネタになりやすい、御存知「クックパッド」についてググりまくってみました。

だれでも知っている数字を並べても仕方ないので僕の視点で紹介します。



クックパッドの3本の柱

1.会員事業
2.広告事業
3.マーケティング支援事業

無料会員と有料プレミアム会員

クックパッドは、1998年誕生した料理レシピ投稿、検索のウェブサービスです。
会員事業の話ですが、サイトを訪れた人が有料のプレミアム会員登録をしないからと言って、レシピを見せないとかそういうことはしません。

会員登録すれば、それが無料会員でも「myフォルダ」「myニュース」「myキッチン」を利用することができます。(各機能については、クックパッドのサイトでご参照下さい。)

個人的に強く思うのは、このフリーミアムな部分がないウェブサービスは、「収益化に失敗する」です。

 

訪れてくれた人を門前払いするようなサービスは拡大しない

利用してくれる会員が増えないのは、PRの問題だけではない。単純にそのサービスを求める人の数が少ないだけです。なんでもかんでも事業化すれば会員が増えるとか、宣伝すれば、その商品を求める人が増えると思うのは無理があります。

「サービスを選ぶのは利用者」「運営会社に利用を促されて利用することは、ほとんどない」です。利用者が参考にするのは、実際にそのサービスを利用した人の声、友人・知人の感想、お試し期間に自分で試した感覚だけです。

 

無料で利用する人を呼び、無料会員のレシピで更に人を呼ぶ

無料で人とコンテンツを集めることに成功、この資源を使ってレシピのランキング検索などの有料サービスを構築、スゴくアタマがいいです。

クックパッドの月間利用者数は2,000万人以上
プレミアム会員110万人(利用料金月額294円 iPhone・iPad月額300円)

この数字がすべての原動力です。

 

広告の少なさに驚く

広告が表示されている場所(今回はパソコン用のみ紹介)

1.トップページ右側(トップパネル)
2.その他のディレクトリの右側(インナーパネル)
3.検索連動ページの右側(検索連動パネル)
4.タイアップメニュー(1.2.3の広告とはちょっと違いますが)
・レシピコンテスト
・つくれぽタイアップ
・編集タイアップ
・実感の声タイアップ

 

1.2.3ですが、サービスを利用する人のユーザビリティが考えられているなあと関心します。(下の画像のハーゲンダッツの部分)
スクリーンショット 2013-12-19 1.02.23

目立った広告は、この部分だけです。

 

4のタイアップメニューがマーケティング支援事業にあたるみたいです。

スクリーンショット 2013-12-19 1.12.13

スクリーンショット 2013-12-19 1.12.43

上記の広告に関する画像 クックパッド媒体資料 2014年01月~2014年03月 媒体資料より

広告売上の金額なんて、どこのサイトでも紹介しているし、この金額を見てどうのこうの言うと、冒頭のテクノロジーに疎い人と同じになってしますますので、この素晴らしいサービスを支えているテクノロジーの部分についてもググってみました。

 

サービスの裏側にすごい人達の存在がある

ウェブサービスって何?って上層部があるとしたら、ユーザビリティも利用者も無視で、サービスのコストとリターンの話ばかりになりそうですが、サービスがダウンしたら利用者はサービスに見切りをつけて、利用しなくなるし、リターンどころの話ではないのです。

Rubyアソシエーション記事から引用
クックパッドでは40名強のエンジニアを少数名からなるチームに編成している。各チームそれぞれが自立して新機能や新サービスを作成・提案し、クックパッドのさらなる改善を目指している。実際に動作するモックアップをまず作成し、前述したようなプロトタイピングツールでその成果を検証した上で、さらなる機能の改善を目指していくのだ。

日本の食卓を支える料理レシピサービスをRubyで開発

自社に優秀なエンジニアが存在するからクックパッドのサービスは収益をあげることができている。カップラーメンのようにお湯をかけて数分で出来上がるような簡単なものではないのです。

驚くようなビジネスモデルがあっても、それを実現することができなければ収益どころか事業を行うことができないのです。

ものづくりを支える妥協のない開発環境の構築

 

終わりに一言

クックパッドの事業戦略に書いてあったのが「世界中で毎日の料理を楽しみにする」です。利用した人にニコニコやワクワクがあるサービスをつくろう!ということを最近、様々なところで目にしますが、これは「キレイゴト」ではなく、それがないサービスが存続できないことを知っているから、そう発言するのだと思います。

 

今回、参考にした記事

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で