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夢想家でも出来たことやったこと

林 總(Hayashi Atsumu) 著「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?」

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お金をかけて、お客様に喜んでもらうコトよりも、コストを抑えて、お客様に我慢してもらうコトが日常化していないでしょうか?

収益化できているコトの効率を高めるのは必要ですが、減収している商品・サービスの質を落として帳尻をあわせるやり方に付き合うと、関わる人すべてが不幸になる気がしてなりません。

読んで具合が悪くなった本

林 總(Hayashi Atsumu) 著「 50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか? 」

わたしが買って読んだ時、本の帯には、「 シリーズ累計 45万部突破! 」って書いてありましたので、ちょっとググッてみたのでが以下です。

inauthor:”林總” inauthor:”◯◯”で検索すると、Google Booksに登録されている商品が表示されます。

Screenshot
・餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?[不正会計編]  2014/7/17
・50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか? 2012/10/5
・餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 2011/4/9
・コハダは大トロより、なぜ儲かるのか? 2009/8/7
・美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか? 2008/2/1

 

このシリーズを読んで、こうあるべきだと書かれているコトと、自分のおかれた現実とのギャップに、具合が悪くなった人は、わたしだけではないはずです。

話の舞台は、つぶれそうなファミレス

24か月連続赤字のファミレスに対して、自称 管理会計のプロがとった施策が以下です。

1.毎月の売上目標を1000万円とする
①人事売上高4000円を達成する
②来客数を増やす(食事の済んだお客様は早めにお帰りいただく)
③客単価を上げる(高額メニュー・セットメニューを積極的にすすめる)
2.売上に対する材料費の割合を30%以下にして、限界利益率を70%以上に高める
①ライス、サラダ、アイスクリームの量を10%減らす
②各テーブルに備え付けのソースと醤油を撤去する
③レシピを見直す(季節メニュー)
④サラダバーとドリンクバーをランチと夕食時に制限する
⑤限界利益率の高い商品を積極的にすすめる(季節メニュー、ピザ)
3.固定費を一律10%カットする(家賃・管理費、アルバイト代、減価償却費は除く)

50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?
73、74ページより

 

見ただけで、ため息がでます。当たり前だろ!? と思った人もいますか?この本は、これでうまくいかなかった話です。

50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

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財務の視点で考えられた施策を、これでもか〜ってくらい最悪に並べた脚本が、読者をおはなしに引き込むには抜群なのかもしれませんが、経営に近ければ近いほど、こういう施策を社員に強要しそうで、リアル過ぎて読んでいて吐きそうです。

お客様のことは1つも考えていないから無用

自分がこういう施策を実行中の会社に、販促物を勧めてこいと指令されたとしたら、涙目って感じです。

顧客の視点を大切に、お客様にとってなくてはならない「商品・場所・サービス」と思っていただきたい。だからこういう◯◯を☓☓するのは。。。。なんて言っても、企業側は、財務の視点で、とにかくコストカットしながらお金を搾取することしか考えていません。

施策を実現するコストが、思うより安いならやる。だから最初に金額を言え、その金額次第では、話す価値もない。そんな声が聴こえてきます。(幻聴でしょうか?)

外から入ってくるアイデアや、話してふくらんだ施策は、自分ひとりで考えられるものでしょうか? それがありきたりのものだった時は、とっとと帰れやバカヤローとなっても仕方なしですが。。。。

例え、コストの問題で、聞いた瞬間にごめんなさいでも、そのアイデア、話してふくらんだ施策内容が、無駄になると私は思いません。ソレをコストダウンして実現できる他社はあるかな〜? 今は無理だけど、できるタイミングがくるかもしれない? そう考えます。あとは、打ち合わせのタイミングだけ都合良くしてもらえば、その販促ウエルカムだと考えます。

自分は提案された時に、いつもこう聞いてます。
・ソレをやってみたところはありますか?
・他社では実際どんな効果があったのですか?
・結果どうなりました?

これを聞かないと金額に対して、で、どうなの? コレって? そこが評価できないからです。

本は、あとがき まで読もう

「 あとがき 」って読んでいますか? あとがきに問題の解決策が、たった数行で、わかるように書いてありました。ドラッカーの著書からの引用だそうです。

「事業の目的は顧客の創造である。買わないことを選択できる第三者が、喜んで自らの購買力と交換してくれるものを提供することである」

創造する経営者 第6章より

と、いっても、なにかを変えることができるのは、結果が素晴らしかった時だけだ。

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