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エリヤフ・ゴールドラットの「ザ・ゴール2」でわかる「思考プロセス」

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Amazonで自分のほしい物リストを眺めていた時、気になった本がありました。「ザ・ゴール」というマンガです。以前、このマンガを読んでどうだったという話を書きましたが、 マンガということでスラスラと内容が頭に入ってきたのは良かったのですが、自分の仕事に置き換えてみたり、すっかり仕事モードになってしまいました。

今回は「ザ・ゴール」から10年後を描いた「It’s Not Luck ザ・ゴール2 思考プロセス」をマンガではなく活字で読みました。それにしても分厚い本でした。

「It’s Not Luck ザ・ゴール2 思考プロセス」
エリヤフ・ゴールドラット>著
三本木 亮>訳
稲垣 公夫>解説

ザ・ゴール2

ザ・ゴール2の内容

経営不振に陥った企業が話の舞台。主人公は異業種を営む関連会社の売却を任されます。会社の目的は、関連会社を高く売って損失の穴埋めすることです。

異業種の企業を統括する「多角事業グループ担当副部長」は、会社の指示どおり売却することに疑問を持ちます。そこから思考プロセスを駆使して、会社の経営。自分の人選をも大逆転するお話です。

エリヤフ・ゴールドラットの思考プロセスとは

思考プロセスとは

ゴールドラット博士が開発した問題解決手法。
「何を変えればよいか(What to change?)」
「何に変えればよいのか(What to change to?)」
「どのように変えればよいのか(How to cause the change?)」
といった一連のプロセスを系統的に考えることから思考プロセスと呼ばれる。

常識をベースに考えを構築し、これを相手に伝える方法です。

思考プロセスを実行するためのツール(論理ツリー)には以下が用意されており、
順に系統的に使用したり単独で使用します。

①現状問題解決ツリー(Current Reality Tree)
②雲(対立解消図=Cloud)
③未来問題構造ツリー(Future Reality Tree)
④前提条件ツリー(Prerequisite Tree)
⑤移行ツリー(Transition Tree)

この本の中でどのようにツール(論理ツリー)が使われていたのか? 読みながら書いたメモを元に紹介します。

①現状問題解決ツリー(Current Reality Tree)

問題解決にあたって「何を変えれば最大の結果が得られるか」を明確にするための手法。

〜やり方〜
好ましくない結果(Undesirable Effects = UDE)を列挙する。

同じような項目について列挙する必要はなく、複合的に現状のUDEを列挙する。
(5項目〜10項目)これらの因果関係 = コアの問題
各項目を大きめの付箋に書いて使うと便利

1つか2つのコアの問題がすべての問題の原因

まったく関係ない問題点がたくさんあるように見えるが、コアの問題は原因が1つか2つしかない。

コアの問題のソリューションを見つける。

少なくとも2つ以上の好ましくない結果同士の因果関係を探す。
UDEの順番は関係ない

あたり前に思えても不安になるが、それで構わない。

2つのUDEの間の因果関係に距離があると思ったら、更にもう1ステップ入れて(付箋に追加)因果関係をはっきり示す。

追加されたステップから更にUDEを思いついたら追加する。

UDE全体を眺めて、前提条件となるステートメントが必要だと感じたら
ステップと同じに追加する(付箋を追加)

相手があるUDE、相手から見たUDEも考える。

相手のUDEを解決するソリューションで、自分のUDEを解決できる場合もある。

とにかくコアの問題を見つけ出す。

②雲(対立解消図=Cloud)

コンフリクトを見つける(対立しているのは何か?)
コンフリクトを解消する方法を見つけることができれば、問題を解決することができる。

矢印を解消するアイデアを考える

コンフリクトを解消するには、雲と雲を結ぶ → の仮定をよく検証しなければいけない。

③未来問題構造ツリー(Future Reality Tree)

現状問題解決ツリー(Current Reality Tree)を構築すれば、新たな条件を提示した場合、どのような結果となるのか予想を立てる。(副作用と予防策)

ネガティブ・ブランチとは、マイナスの枝という意味

〜注意事項〜
小さいものは排除しておく
別のネガティブ・ブランチを引き起こすような場合は無理に解消しない。

〜方法〜
出発点(コアの問題)からスタートして “if – then”の理論を使って目標にたどり着く(なになにとすれば、なになにとなる)

ステートメントの追加も臨機応変に行う。
とりあえず作る → 出発点について何かわかるかもしれない。
ネガティブ・ブランチ(副作用と予防策)をヒントにする。

うまくいかない時は現状問題解決ツリー(Current Reality Tree)に戻る
(手がかりを見つける)

④前提条件ツリー(Prerequisite Tree)

「どのように変えればよいのか(How to cause the change?)」を考える手法
障害などの前提条件を出す。前提条件を克服するため何をするのか?

克服までには中間目標が必要で、まず中間目標向かって進む。中間目標を達成することで結果に近づく。
何からやるのかスケジュール設定が必要

⑤移行ツリー(Transition Tree)

実行計画的な位置づけで、前提条件ツリー(Prerequisite Tree)で必要なこと。
何からどう行うのか?必要な行動はなにか?これらを決めておく。

ザ・ゴール2の物語はどうなったのか?

実に痛快でした。本当に仕事で応用が効くかもしれない!

家族関係、友人関係の改善に論理ツリーを使用する場面もあり、思考プロセスをビジネス思考の1つと限定しない位置づけでした。実際に子育てや夫婦の問題にも応用が効くと感じました。

この「It’s Not Luck ザ・ゴール2 思考プロセス」は、2002年に初版が発売され13年も前の作品ですが、思考プロセスは色褪せていません。