安倍さんがお亡くなりになったことに非常にショックを受けています。
普段、目や耳にするマスメディアやSNSでの発信は、人間的な属性の塊です。信頼度といった観点で考えると、これらを情報として全面的にまともに信じてしまうのは危険です。
私たちの信念、価値観、性格、欲求が、マスメディア・SNSの発信と合致してしまった時、発信された内容が私たちにとって違和感なく事実となってしまうからなのです。
他人の評判で人間を評価してはいけない
正義とかモラルの問題ではなく手段としてですが、利害が一致したもの同士が徒党を組むのは理解できます。
しかし、他人の発することを無条件で信用する人たちを騒動に巻き込んだり利用するのは、いささか卑怯な気がします。影響力がある発言に対して「疑う姿勢」をもてる人がどの程度存在しているのか?あなたは鵜呑みにしない自信がありますか?
自分達の主義主張と異なることを実現しようとする人は、いかなる手段を用いても弾圧する。このようなことが受け入れられるのであれば、選挙制度そのものの意味は無くなってしまいます。多くの人が支持しているからこそ現実として進行していることを、言論で「たたき斬ってやる」というのは自由かもしれませんが、側から見ると狂信的で近寄り難いものです。
情報は形式であって、それ自体に意味はない。情報には人間はいない。人間的な要素はない。むしろ情報は、感情、価値、期待、知覚といった人間的な属性を除去するほど、有効となり信頼度も高まる。
P.F.ドラッカー マネジメント 基本と原則 コミュニケーションより引用
本来の意図に反して、誰かの感情、価値、期待、知覚といったものを情報として参照してしまうと、自分とは直接的に関係することもない人に対して、憎悪の念を抱いたり、暴力を使って傷つけてしまう恐れもあります。
数えきれないほどの発信が行われている今、私たちに必要なのは自立した考えを持つことです。
本文に引用した書籍を紹介
ビジネス書として一般的なドラッカーのマネジメントですが、内容は多岐に渡っています。