最初に書いてしまいますが、演奏技術と再生回数は比例しません。演奏技術が高いのに再生回数が少なかったり、多くの人に「イイね」と言ってもらえない動画がたくさん存在します。
再生されない動画は演奏技術が一生わからないままです。上手いから見るのではなく、サムネイルをみて自分が求める演奏をしそうだなと思わせるから、人々は動画をクリックし再生するのです。
以下は、再生回数の増えないわたしの動画から得たことがベースになっています。何が悪かったのか?どう改善すれば見てもらえる動画になるか?真剣に考えました。
多くの人に見られるには理由がある
多くの人に見られ、再生回数を増やしている演奏動画は、今現在、人気があるアーティストであったり、話題となっている人の動画です。
多くの人に自分の動画を見てもらいたいのなら、人気に便乗しない手はありません。まず、注目されているアーティストの曲を演奏してください。今できる最も再生回数を増やす方法です。テレビの歌番組は減少していますが、テレビにアーティストが出演した際は、ネット上でも話題になりやすくSNSでも多く検索されているはずです。
演奏技術は見ないとわからないのに見られない理由
人気動画が再生される理由は「キレイ」だからです。
キレイには2つあります。1つは容姿がキレイ。2つめは画質がキレイ。
男性でも女性でも容姿が悪くないなら、それは武器です。顔がキレイ。スタイルが良い。もって生まれた武器は生かしましょう。
顔は出さないけどスタイルには自信があるので、特定のカラダの部位を強調するというパターンが確立されていますが、最初に考えた人は本当に頭が良いと思います。(演奏動画ではなく料理動画ですが感心ということで)
ちなみに昔からある男性が女装して演奏する動画は、女性になることで女性の利点を生かそうとしたのです。
顔や全身が武器にならなくても良くみせる方法
ズバリ、服をなんとかしましょう!!!顔やスタイルが良くなくても着ている服はなんとかできます。
テレビに出演する人にスタイリストや衣装が与えられているのは、視聴者を不快にしないためです。どんなに演奏技術が高くても、動画のサムネイルをクリックしてもらわなくては再生されません。
あなたは、ボロボロやヨレヨレのだらしない服装で楽器を演奏する動画をみたいと思わないはずです。演奏する曲のイメージに合う服装が一番ですが、そこまでできないのであればキレイな格好をしてください。
サムネイルの画質がわるいと再生してもらえない
内容が想像できることがサムネイルには必要ですが、それ以前に画質として不快に思えば誰もクリックしません。サムネイルは、動画をアップロードすると動画の中から適当な部分を抽出してサムネイルを作成してくれます。または、準備した画像を選択してサムネイルにすることもできます。
わたし自身、これまでサムネイルの重要性をないがしろにしてきました。これからは、サムネイルだけ別の画像を用意したり、数種類のサムネイルの中からクリック率の高いものを採用するなど試していきたいと考えています。
サムネイルから人を不快にする要素を徹底的にとり除き、ひと目で探していた動画だと認識してもらえれば、これまでよりもクリック率は上がるはずです。
再生してもらえなければ練習した演奏は見てもらえないのです。
明るさ色、画質がダメだなら0秒でアウト
内容が確認できない暗い動画はアウトです。色に関しては「カラー」と「モノクロ」どちらが再生回数が高いのか実験しましたが、誰もが考えるとおり「カラー」の動画の方が再生されます。
そもそもモノクロにしたい理由は、製作者サイドの考えであって「演奏をモノクロで見たい」という視聴者は限りなくゼロに近いはずです。見えない見づらいなど、目が不快になる動画はダメです。
いまや動画はスマホやパソコンだけで視聴するものではありません。テレビでの動画視聴も考えなくてはいけません。
テレビで縦長の動画を見たいという人はいるのでしょうか?
そう考えると動画撮影時はスマホでも横に構えて撮影した方が良いと思います。
画質の荒い動画はテレビで引き伸ばされ、さらに荒くなります。より多くの人を視聴者として考えるなら、最低限の解像度を保ったキレイな画質をテレビでも再生させる必要があります。
よっぽどの貴重映像でないかぎり、目や脳に負担をかけて汚い動画をみたい人はいません。照明などにも気を配りましょう。
音がダメなら1秒でアウト
なんとかサムネイルをクリックしてもらい動画を見てもらった。目にする動画はきれいで見やすい。しかし、音がイマイチだったらアウトです。
本当に残念なのは、何を演奏しているのか判別ができない演奏動画です。
演奏動画が特に多いのがギターの動画です。ギターは音が歪み過ぎていると演奏を聴き続けることが辛い楽器です。
普段、音楽配信やCDで聴く音は、ギターだけのものではありません。低音で聞こえる部分には、ベースの音、ドラムのキックの音(バスドラの音)なども含まれています。
原曲を流して弾いている場合、原曲のドラム、ベース、ギターと演奏するギターの音が合わさるということを考えなければいけません。演奏した音のボリュームを大きくするのか、原曲のボリュームを小さくしましょう。
逆に原曲のボリュームが大きく、演奏した音のボリュームが小さい動画は、ミスやアラを隠すことができ、一見ウマい演奏に聴こえます。しかし、わたしはそこまでして上手く見せようとする人が好きではありません。
まとめ
- 人気者に便乗しよう
- 不快にならない清潔感を心得よう
- 探している情報が連想できるサムネイルにしよう
- 様々なデバイスできれいに再生されるようにしよう
- 聴きやすい音が適切なボリュームで流れるようにしよう
水曜どうでしょう!の編集方法を自分の動画編集に取り入れているという話をセミナーできいたことがあります