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SNSをインターネット交流サイトと説明するのが恥ずかしい

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SNS(social networking service ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を「インターネット交流サイト」と説明する記事(特に新聞)を見るたびに超はずかしい気持ちになります。

最初にこんな間抜けな翻訳をしたのは一体誰なのでしょうか?

ソーシャル・ネットワーキング・サービスを英語で書いて、翻訳したらどうなるのかを試してみましょうか!

グーグル翻訳の場合、「social networking service」を日本語に翻訳すると「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」と表示されます。インターネット交流サイトってどこから出てきた言葉なんだろう?

SNSを翻訳

日本の歴史の中で、概念が存在しなかった「コト」「モノ」に名前をつけるのはひと苦労でしょう。翻訳しても「social networking service」は「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」なんですから。

SNSをどう説明すれば納得するのか?

今の世の中、インターネット(以下ネット)とソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下SNS)を区別して考えることはできない。なぜなら、SNSの普及後はインターネットって言葉をあまり目にしなくなった。

SNSがインターネットで接続されたサービスだなんて考えたことがある中高生いる?

インターネットって言葉は、SNSにのみ込まれて消えたんだろうね。

SNS前は、多くが一方通行の情報配信を閲覧することがインターネットでした。(メール、ブログ、掲示板、チャットルーム等もあったけど)

現在のSNSに通じるコミュニケーションとしてインスタントメッセージ(ICQなど)が存在しましたが、現在のSNSのように一般的なものではありませんでした。

SNS後に何が変わったのか?

インターネット上に中央集権が介入できない実社会が誕生したことです。

2010年から2011年のチュニジアの民主化運動(ジャスミン革命)は、政府に抗議した一人の青年の焼身自殺の映像がFacebook(フェイスブック)に投稿されたことが発端になっています。これにより反政府の抗議活動が拡大し政権崩壊にまで達しました。

SNS前なら「いつどこで誰がどうした」という話は、その場にいた人が他人に話してしばらくしてから、多くの人へひろがっていきました。

SNS後の世界では、情報がリアルタイムに拡散されます。

実際に会った人から話を聞くよりも、新聞で知るよりも、SNSで知人・友人が拡散している情報で知るほうが早い。

情報が伝わるという部分では、SNSだとか実社会だとかイチイチ考えている人なんて、ほとんどいないです。

SNSと実社会の垣根ないのですから、SNSは「交流サービス」なんてゆるいものではないんです。

そこでの言動や振る舞いが自分の生活に影響を及ぼし、信用をつけることがあれば、信用を無くすこともある。

インターネット交流サイトは、どこの誰がつくった言葉なんだろう?世の中がかわったのに、いつまでマスメディアは交流サイトってSNSを呼び続けるのだろ?超ダサい

社会的ネットワーク

ウィキペディアってまともなことが書いてあるイメージですが、やっぱりまともだった。

ソーシャル・ネットワーキング・サービスとは

広義には、社会的ネットワークの構築の出来るサービスやウェブサイトであれば、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)またはソーシャル・ネットワーキング・サイトと定義される。この為、コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を有しているブログや、電子掲示板も広義的にはSNSに含まれることがある。

ウィキペディア ソーシャル・ネットワーキング・サービスより

SNSは、「社会的ネットワークを構築するサービス」と解説しています。

社会的ネットワークって何

社会的ネットワーク(しゃかいてきネットワーク、social network)とは、価値、構想、提案、金銭的やりとり、友人、親類、嫌悪、取引、ウェブリンク、性的関係、疾病の伝染(疫学)、航空路といった1つ以上の関係により結びつけられた(個人や組織を指す)ノードからなる、社会的な構造である。

ウィキペディア 社会的ネットワークより

上記の説明を読むと社会的ネットワークは、「現実の社会」そのものだ。ネットワーク上でも社会的構造を可能にしているのがSNSなんだ。

ぼくがSNS(social networking service ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をわかりやすく説明するなら、「ネット上に現実の関係性を実現する仕組み」と言う。

ちなみに、Instagram(インスタグラム)で、下記↓ みたいな人がいます。

いくら社会的な部分をネット上で置き換えられるといっても、ネット上での資産が実社会で受け入れられるって常識にはなっていない。時と場合を頭で考える前に口にしてしまうと、自分の黒歴史をつくる場合もあるでしょ。

それにしも『私、Instagramでフォロワー1500人もいてすごい人脈あって…』って部分は、おもいっきり「インターネット交流サイト」っぽくて、Instagramもクールな存在ではないのかもと思いだした次第です。