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三角ロジックの帰納法と演繹法で言い訳を見破る

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なんでこういう(悪い)結果になったのかを聞きたい。上司に質問された時に2つの応え方があります。

1つ目は説明。2つ目は言い訳です。どちらで応えるかで、上司のあなたへ対する心象は大きく異なります。

誰もが言い訳は良くないと理解しているのに、なぜ言い訳をする人がいるのか不思議で仕方ありません。

なにかやらかしてしまったら「ご説明させて下さい」の一言で、心象は変わるのではないかとボクは考えています。

客観的な説明で誤魔化すなボケが

言い訳

自分のした失敗・過失などを正当化するために事情をなるべく客観的に説明すること。

Wikipedia 言い訳より

なんで言い訳が上司の怒りに火をつけてしまうのか、Wikipediaからの引用で気がついた人が多数ですよね。

「これはボクが悪いんじゃないんです」そのセリフを使わないで、他人事のように誤魔化す。それが言い訳だからです。

悪い結果に対して、要因や対策を書きなさいと指示すると、外的要因を羅列したり、まったく関係のない事例を持ち出して誤魔化そうとする人がいます。

ミスを認めない人は同じことを繰り返します。

客観的に考察するのは悪くないと思いますが、自分のことを他人事のように説明することは避けましょう。

相手が理解できないと説明にならない

説明とは、事柄の内容や意味を、よく分かるように解き明かすこと。ある事柄について、よくわかるように述べること

Wikipedia 説明より

相手に上手く説明できたなと自分が思っていても、ツッコミが入るのはなぜでしょうか?

「実は自分自身がよくわかっていなかった」という話を聴くことが多いですよね。

話の辻褄があわない場合、その矛盾についてツッコまれるのですが、自分のミスに対して説明を求められ、他人事のように言い訳することは説明ではありません。

どういう説明をすれば言い訳にならないのだろうか?

①主張 ②論拠(理由)③データ(事実)の3つを事象に沿って考えます。この3つを三角ロジック・帰納法・演繹法などの論理法の型に落とし込んで考えていきましょう。

例)としては、AさんBさんCさんDさんの四人が作業をする会社があります。

その中でAさんの仕事時間が長いということで、上司が説明を求めているという設定にします。

三角ロジック

まず最初に三角ロジックという論理の型に落とし込んで、Aさんが上司に説明をしました。


これは三角ロジックでAさんが、この仕事は時間を要する仕事なので仕方ありませんと説明をしている図です。

Aさんの時間を要するという ①主張がなぜそう言えるのか?

三角ロジック

その答えが ②データ(事実)と ②論拠(理由)で示されています。

②データ(事実)と②論拠(理由)からその意味とは?①この仕事は時間を要するということを証明しています。

それにしても真面目なボクが早めに始めないと終わらない仕事なんです信じて下さいって普通は言えません。これはめちゃくちゃ怒られる予感しかしません(笑)

帰納法

次に帰納法で、この仕事は時間を要する仕事ではないということを証明します。

Aさんがボクのことを信じてくれと言っても、「おい皆んながそんなに時間のかかる仕事なのか?ちょっと他の人もやってみてくれ」と、なっても不思議ではありません。

帰納法は ①データ(事実)から傾向や法則を読み取り、②論拠(理由)で仮説・推論して ③主張を導きだす論理法です。

帰納法

今回は他の3人によって25分で十分な仕事だということが分かりました。それによってAさんの仕事が遅いだけで、この仕事が特別に時間を要する仕事ではないことがわかりました。このままではAさんへの雲行きが怪しくなりますが大丈夫でしょうか?

なぜAさんの仕事が遅いのでしょうか?上司は確かめるように指示しました。

演繹法(えんえきほう)

演繹法(えんえきほう)は一般論となる ①論拠(理由)から観察事項となる ②データ(事実)を結びつけてそこから ③主張を導き出す論理法です。

演繹法

仕事の数に変動がない場合、効率が悪いよりも良い方が仕事の進行がスムーズなことに疑いの余地はありません。

Aさんの仕事の進め方に問題があるのではないか?

実際に仕事をしている様子を観察したところ、何もしていない時間が多く見受けられ、姿が見えなくなっている時間があることもわかりました。

Aさんの作業効率が悪いことが原因で仕事が遅いということがはっきりしました。

まとめ

実際に行っている仕事の量も他の3人の1/3程度でした。Aさんの仕事の進め方に大きな問題があることも判ってしまいました。

Aさんはどういう説明をすれば良いのでしょうか?

ということで中々、現実味のある例だったのではないでしょうか!?

主張・論拠(理由)・データ(事実)の辻褄があっている説明は分かりやすい。これから何か複雑な説明する機会があれば、先に図とメモを完成させてから説明文を考える。そんな手順を試してみようと考えています。