Antigravity 2.0 & IDE 共存・環境構築手順書
概要
Antigravity 2.0へのアップデートに伴い、自律型エージェント機能(白)と従来のコードエディタ機能(黒)が分離されました。本ドキュメントは、これら2つの環境をMac内で競合させることなく共存させ、さらに日本語環境を最適化するための最新の手順をまとめたものです。
第1章:アプリケーションのクリーン配置と初期化
1. 事前バックアップ(念のための保険)
万が一に備え、古いバージョンの設定ファイルを退避させます。
- Finderで
Cmd + Shift + Gを押し、~/Library/Application Supportに移動。 - 中にある
Antigravityフォルダをデスクトップ等にコピーします。
2. 既存アプリの削除
パスの重複競合をリセットするため、アプリケーションフォルダ内にある現在の Antigravity アプリを一度ゴミ箱へ削除し、ゴミ箱を空にします。
3. Antigravity IDE(黒アイコン)の導入
- 公式サイトの最下部等から Antigravity IDE(従来のエディタ機能版)をダウンロードします。
- アプリケーションフォルダへ配置し、起動します。
第2章:初期設定画面の解説(「どうする?」の選択基準)
初期起動時に表示される各確認画面の解説と、推奨される選択内容です。
画面①:前バージョンからの設定移行
【選択】「Migrate」をクリック
意味: 2.0以前の環境で利用していたプラグインや各種設定、ショートカットを自動でこのIDE版へ引き継ぎます。新規起動であるため、上書きリスクはありません。これを選択したことで、手動でのフォルダコピー作業は不要(スキップ)になりました。
画面②:AIエージェントの自律性設定
Strict Mode
Review-driven development
Agent-driven development
Custom configuration
【選択】「Review-driven development(推奨)」のままProceed
意味: AIがコードの修正案を提示してくれますが、書き換える前に必ず人間の承認(Proceed / Review)を挟むモードです。OpenCVのパラメータ微調整やTesseractの学習スクリプトなど、勝手にコードを書き換えられたくない精密なコーディング作業に最も適しています。
画面③:エディタ基本操作の設定
Keybindings
Extensions
Command Line Tool (agy-ide) をインストールする
【選択】すべてデフォルト(初期状態)のまま進む
意味: 一般的なMacと同じ標準操作(Normal)を適用し、開発に必須となる定番の言語拡張機能を自動導入(Recommended)します。Command Lineへのチェック(☑️)を残すことで、ターミナルから agy-ide コマンドで即座に現在のディレクトリを開けるようになります。
画面④:追加専門知識(MCPパッケージ)の選択
SecureCoder (セキュリティ支援)
Android
Modern Web Guidance (最新Web標準)
Google Antigravity SDK
Chrome DevTools (ブラウザ開発ツール連携)
【選択】SecureCoder(必須) + 必要に応じてWeb系を追加
意味: エージェントに持たせる専門知識のトグルです。Pythonスクリプト中心なら「SecureCoder」だけで十分ですが、ウェブ解析のタグ実装や、ブラウザ上でのフロントエンド検証をAIとともに行う実務を想定する場合、Modern Web Guidance や Chrome DevTools にもチェックを入れておくとサポート品質が向上します(後から変更可能)。
画面⑤:セキュリティとデータ利用の同意
【推奨】一番上のデータ収集チェックを「外す(オフ)」
意味: 外部に漏洩してはならない業務用の機密コードや、特定のビジネスロジックを含むスクリプトをエディタで扱う可能性がある場合、安全のために一番上のチェックボックスを**オフ**にすることを強く推奨します。
★設定完了後、一度 Cmd + Q でIDEを完全に終了させて初期化を確定します。
第3章:環境の隔離確認とAntigravity 2.0の再導入
1. ディレクトリの確認
再び ~/Library/Application Support を確認した際、以下の通り2つのフォルダが独立して並んでいれば、システムレベルでの隔離が成功しています。
├── 📁 Antigravity (← 今後2.0エージェント版が使用する領域)
└── 📁 Antigravity IDE (← 先ほど構築したIDE版が使用する独立領域)
2. Antigravity 2.0(白アイコン)のインストール
- 公式サイトから最新の「Antigravity 2.0(純粋エージェント版)」をダウンロード。
- 通常通りアプリケーションフォルダへ配置します。
これにより、アプリケーション内に以下の2つが綺麗に共存します。
第4章:最適化(IDEの日本語化 & 2.0の言語仕様)
1. Antigravity IDE の完全日本語化手順
- Antigravity IDE(黒)を起動します。
- 左端のメニューバーから、四角いブロックが組まれたアイコン(Extensions)をクリック(または
Cmd + Shift + X)。 - 検索窓に
Japaneseと入力。 - 一覧から地球儀マークの 「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」 を探し、
Installをクリック。 - インストール完了後、右下にポップアップ表示される 「Change Language and Restart」 をクリックして再起動します。メニュー全体が使い慣れた日本語表記に変わります。
2. Antigravity 2.0における日本語の現状と使い分け
- UIの対応状況: 2.0は完全にシステムが刷新されたばかりの初期バージョンのため、設定画面やメニューなどのUIを日本語化する機能(言語パック等)は現時点で用意されておらず、英語UIのみとなります。
- チャットの挙動: UIは英語ですが、メインの指示を出すチャット欄への入力や、AIからの日本語での返答は問題なく機能します。
- 推奨される運用の割り振りとクォータ管理:
- Antigravity 2.0(白): プロジェクトの大枠の自動生成、新規のライブラリ環境構築、エラーログの全自動解析など、英語メニューでもワンボタンで「丸投げ」できるマクロなタスクに使用。
- Antigravity IDE(黒): 日本語化された安全な環境で、OpenCVを用いた画像解析処理やTesseractの細かなパラメータチューニングなど、意図通りのロジックを1行単位で制御・デバッグするコアな作業に使用。
