2017年11月18日 Hi-STANDARD(ハイスタンダード)の “THE GIFT TOUR 2017” が札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われた。
開演は17:00なのだが、昼間の穏やかな天気が夕方には小雨になり、17時には雪になっていた。
Tシャツ姿のまま外に並んでいる人も多数おり、みているだけで気温以上の寒さを体感することになった。それにしても寒い。
ここがアイスアリーナだからといってこんなに寒くて良いわけがない。Hi-STANDARDの3人が現れて熱演を繰り広げても、冷え切ったカラダがなかなかあたたまることはなかった。
BRAHMAN(ブラフマン)登場
18:10分を過ぎてそろそろかなと時計に目をやった時、BRAHMAN(ブラフマン)登場
この日のセットリストはこの12曲
2. 賽の河原
3. SEE OFF
4. CHERRIES WERE MADE FOR EATING
5. BEYONDS THE MOUNTAIN
6. 不倶載天
7. ANSWER FOR…
8. 警醒
9. 鼎の問
10. ラストダンス(featuring ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB))
11. 守破離(featuring SLANG KO)
12. 今夜(featuring 細美武士)
Gift(ギフト)ってなんだ? という、TOSHI-LOWのMCがすごく良くて泣きそうになった。
ざっくりとこんな内容だったと思う。
Gift(ギフト)ってなんだってずーっと考えてた。
アルバムはもらったんじゃなくて買ったんだからギフトじゃないだろ!
ギフトをもらったのは、この光景をもらった三人組の方だろ!
このMCの後もILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)、SLANG KO、細美武士とゲスト登場が続き、圧巻の盛り上がりをみせた。特に細美武士の登場にはかなりの黄色い歓声が聴こえた。
ハイスタンダードの話も復活したことだし、そろそろELLEGARDEN(エルレガーデン)も観たいですね。(2019.5.10復活しましたね 2020.5.12追記)
細美武士がコーラスで参加している「今夜」
ブラフマンのステージがだいたい19時に終わり、そこから機材の入れ替えが行われた。
Hi-STANDARD(ハイスタンダード)
自分がはじめてハイスタを観たのは1995/05/25 (木)札幌PENNY LANE 24で行われた「NOFX Mons-Tour Japan ’95」でNOFXのオープニングアクトとして登場したハイスタでした。
その後のハイスタの快進撃は皆さんご承知のことだと思う。
そこから仕事の都合やめぐり合わせで観ることができませんでした。特に1999/07/19 (月)わたしの地元、帯広MEGA STONEで行われた「MAKING THE ROAD TOUR」を観ることができず18年間心残りになっていました。
きっとSTAY GOLDを観たら泣いてしまうかもしれない。このライヴを観ると決まった日からずーっとそう思っていました。
その登場に度肝を抜かれた
難波「へんなもん触るなよ! 人のものに触るなよ! 」(ライヴ中に痴漢とかあるらしく、開場後ディスプレイには注意勧告のイラストが映し出されていましたので、そういうことかなと思っていました)
「やれんのか? やるのか? STAY GOLD」ってな感じではじまったと思う。
“THE GIFT TOUR 2017” 真駒内セキスイハイムアイスアリーナのセットリストはこの25曲
2. All Generations (The Giftより)
3. Summer Of Love (GROWING UPより)
4. Hello My Junior (The Giftより)
5. Close To Me (ANGRY FISTより)
6. Going Crazy (The Giftより)
7. ANOTHER STARTING LINE (ANOTHER STARTING LINEより)
8. Lovin’ You (COVER SONG ミニー・リパートン)
9. I Know You Love Me (The Giftより)
10. Pink Panther Theme (ANGRY FISTのボーナストラックより)
11. Lonely (GROWING UPより)
12. We’re All Grown Up (The Giftより)
13. Endless Trip (ANGRY FISTより)
14. You Can’t Hurry Love (Vintage & New,Gift Shitsより)
15. TEENAGERS ARE ALL ASSHOLES (MAKING THE ROADより)
16. Big OI’ Clock (The Giftより)
17. STARRY NIGHT (MAKING THE ROADより)
18. Pacific Sun (The Giftより)
19. Saturday Night (GROWING UPより)
20. Free (The Giftより)
21. Fighting Fists,Angry Soul (ANGRY FISTより)
22. BRAND NEW SUNSET (MAKING THE ROADより)
アンコール
23. The Gift (The Giftより)
24. DEAR MY FRIEND (MAKING THE ROADより)
25. MOSH UNDER THE RAINBOW (MAKING THE ROADより)
お気づきの方も多いと思いますが、そうですいきなりSTAY GOLDをぶちかましてきました。
いきなりSTAY GOLDを喰らったもんで、涙が出てきませんでした。
もうびっくりしちゃったし盛り上がっちゃったから。その盛り上がり方に「ハイスタやっぱスゲーよ。待ってて良かったよ。生きてていて良かったよ。」って思いました。
一度関係性が崩れた人間と復縁するのはひじょうに難しいと思う。でも、今回のHi-STANDARDを観て気がついたことがあります。ダメになった人間同士が同じ中身のままだと仲直りなんてできないんです。
今のHi-STANDARDはまったく新しい人間関係の元に成りっていて、それぞれが成長した状態で集結した。今が最強の三人組なんです。
じゃないと今回のThe Giftみたいな最高のアルバムをつくることできないっしょ。
Hi-STANDARDのチームワーク
すぐに気がついたんだけどナンちゃんの声がちがう。声の低音の部分がまったく出ていなかった。喉の調子が悪いのは間違いない。
ナンちゃんの喉の調子が悪いとやるってイメージがあるんだけど、健さんのLovin’Youがすこぶるいい。裏声とはいえすごいハイトーンボイス。その声が突き抜けた瞬間、すごい歓声が湧いた。
この日も古い曲と最新アルバムの曲をうまいバランスで選曲していたが、こういう時にインストの曲があって、それが聴きたい曲だったり、これまで聴きたくても聴けなかった曲だったので個人的にも良かった部分でもありました。
MCネタ ハエ登場
難波「ハエがいるんだよ」
横山「ライヴにこれなかった人がハエになって来たんじゃない」
ドラムセットにハエが止まる。
カメラさん撮ってもらう。みたいなユル〜いノリも挟みながらライヴが進行。終始「ズラ〜」って感じでリラックスした健さんでした。
MCネタ K点超えたの?
難波「ところで健くんは昨日、ススキノで楽しんだの?」
横山「K点超えました」
この会話に出てくるK点とはこれです。
横山健 圧巻のギター
ここからはギタリスト横山健のライヴでの様子について書いていきます。
元から速い曲では更にテンポアップして爆速になってました。Pink Panther Themeはもう速すぎてちょっとメンバー全員ズレてるくらいカオスな状態になりかけていたけど、そこはバシッとなんとかなっていました。
Saturday Nightも激速に感じた。この曲のコーラスを観客全員で合唱するのは最高な気分。
この日の横山健が弾くギターリフは、どの曲もキレっキレだった。
パンクロックにメタルのリフを持ってきて、そこにポップなメロディーが英語で歌われるっていうのがHi-STANDARDの最高なところ。
このギターリフ弾いてみたい!そう思わせるのが横山健のつくるギターだ。
ライヴ中、1本のベースを弾き通したように見えた難波とちがい、曲にあったギターを選んでいるように見えた横山。どのギターを弾いても完璧に会場を掌握し、ものスゴく良い音を鳴らしていた。
最新アルバム「The Gift」に収録されているインスト曲「Pacific Sun」は横山のフリーなギターソロから展開。ギタリスト横山健を存分に楽しむことができた。やっぱりカッコイイわ
なんか忘れてる感があって帰れないと思った
The Giftツアーに来たのにアルバムのタイトルトラック「The Gift」をまだ聴かないままメンバーが去っていった。
いやーこれは今日は演奏しないのかな?
アンコールに応えてメンバーが登場。「忘れてました The Gift」みたいなニュアンスだったと思う。
ほんと聴けて良かった。2016年にいきなりリアルなCDショップにシングル「ANOTHER STARTING LINE」が並んだのも衝撃的だったけど、今回の「The Gift」はシングル同様に新しいファンを開拓したと思う。
ライヴ会場にはオッサンばっかり? 思って来たが、まわりを見渡すと若い人の方が遥かに多い。それも女性や中学生位の子もいるのだ。親子で来ている人も多数いたし、ファミリー席には幼児もたくさんいた。
ファミリー席からの「はいすたー」「けんくーん」っていう幼児の声が可愛くてたまらなかった。
ナンちゃんの喉の調子も悪いし、翌日はカウンターアクションでのライヴも控えているし思うところはいっぱいあったのだけど、 MOSH UNDER THE RAINBOWを聴くまでは帰れないと思っていた。
アリーナが細かくブロック分けされていて、大きなサークルピットはつくれない状態だったが、それぞれのブロックでサークルがつくられていた。そんな光景を目にしながらライヴは幕を閉じていった。