2010年6月が作るものから利用するものへの転換点
2010年6月に、 青の会社ホームページ と 黄色の会社サイト の検索ボリュームが並びました。そしてここからは、会社サイトという検索キーワードが上回る状況となっています(2014年1月〜3月は除く)
それだけで何でホームページ・サイトが作るものから利用するものへ変わったと言えるの? 下記の関連キーワードを見ると、それぞれどんな時に検索されているのかがわかります。
会社ホームページの関連キーワード
企業ホームページの関連キーワード
ホームページというキーワードで検索が利用されるのは、制作・作成・デザインなど、作る時に利用されていると推測できます。
企業サイトの関連キーワード
会社サイトの関連キーワード
サイトというキーワードは、企業が発信した情報を消費者が利用するために検索されていると推測できます。
以上の理由から、2010年6月、消費者行動が企業の制作発注よりも多くなり、サイトというキーワードを使用することが一般的になったと私は考えています。
企業と消費者の価値観がズレてきているのかな
企業が消費者を連想してサイトに盛り込む内容はこんな感じでしょうか?
②代表者、事業内容、製品情報、募集要項などの情報収集をするため
③存在の確認するため
④評判の確認するため(お客様の声など)
⑤買い物するため
⑥ネットでおこなえるサービスを利用するため
予算を割いて 「作ってもらった」 ホームページには、もれなくこれらの情報が詰まっています。しかし、⑤と⑥を除けば、この情報が必要な人って、ひと月に何人いるのかな?
北海道帯広市の企業サイトのアクセス状況
帯広市は、北海道東部の十勝[とかち]地方のほぼ中央に位置する、人口約17万人のまちです。
明治16年(1883年)に本格的に開拓がはじまり、碁盤目状の道路網など計画的な市街地形成を行ってきました。
また、農業を主要産業とする十勝地方(約35万人、1市16町2村)の中心地であり、農産物集積地、商業都市としての役割を担っています。
帯広市のホームページより
帯広商工会議所の理事さんの会社を中心に、アクセス状況をSimilarWebで見てみました。もっと訪問者があっても良いのでは? と思うような企業があったりします。
企業パンフレットをウェブサイトに移行しただけの内容だとしたら、消費者との接点がほぼ皆無だったりするので、こうなってしまっても仕方ない気がします。
ウェブ通販・ウェブサービスがない企業サイトの目的
企業サイトって、普段、接点がない人はまったく訪問する理由がありません。どんなに業務内容や商品について深く掘り下げても、日常に接点がなければどうやってたどり着くのでしょうか?
以前、制作側の人に「業務内容を掘り下げてみては」と言われたことがあります。「会社情報だけはきちんとしたものにしましょう」と言われたことがあります。「Facebookだけから始めてみてはどうですか」と言われたことがあります。
その業務内容が誰もが検索するようなビッグキーワードだとしたら、そうですね!工夫して頑張りますと納得しますが、結局、これらのアドバイスは以下の結果を生むものです。まったく日常生活で必要としない情報を深掘りしても、誰も検索キーワードとして検索しない業務は、検索から訪問されません。
訪問者がない企業は、消費者との接点を探すことが重要です。専門的な知識・経験を消費者との接点にして、そのノウハウを提供することができれば、その接点が多くの人に必要とされ、訪問者されるきっかけが生まれるからです。
企業側の意図した利用のされ方って何でしょうか? 自分の会社は、こういう会社だからウェブサイトがあれば、消費者にこういう情報を提供して、こういうことに貢献できるから、こう使ってもらって、お互いに良い関係を築こうとか思えないのかなと。。。。
参考資料としてアクセス状況
月の訪問者が3000人以上の企業(1日平均100人以上訪問者あり)
東洋印刷株式会社
月の訪問者が2000人の企業(1日平均67人の訪問あり)
株式会社奥原商会
月の訪問者が1000人の企業(1日平均33人訪問あり)
株式会社ズコーシャ