LinkSwitch

アイアムビリーバー

ギター練習とDTPとウェブ解析

スキャンデータから名刺データをつくる方法

, …
765 views

名刺1枚わたされて「これと同じに名刺つくってくれない」と超簡単に頼まれてしまい。特殊なフォントをつかっていたり、ロゴが複雑だったり、時間をかけてもお金をいただけない仕事だったときは、この方法を試してほしい。

スキャンデータをPhotoshopで調整

最初にPhotoshopでの作業

スキャンした名刺データをPhhotoshopで開きます。ひらいたらグレースケールにします

スキャンした名刺の傾きを調整
実際に使用されていた名刺なので、この記事の中ではモザイク処理をしています

グレースケールにしてから、ガイドをひいて水平・垂直などを整えます

スキャンした名刺
水平・垂直を意識してスキャンすると微調整で済みます

グレースケールであること。水平・垂直を調整済みであることを確認。画像をPNGで保存します。

フォトショップでPNGで保存
スキャンデータの解像度を落とさないようにPNGで保存します
フォトショップのPNGオプション
ここで圧縮等を選択してしまうと解像度が落ちてしまいますのでNG

グレースケールになったデータをIllustratorでひらく

Illustratorでの作業

Illustratorの画像トレースをつかいます。モードは3色変換です。スキャンデータをあらかじめグレースケールに変換することで、トレースの精度があがります。

イアラストレーター画像トレースを3色変換でおこなう
ケースバイケースで他のモードも試してみてください
イアラストレーターでトレースオブジェクトをパスに変換
拡張ボタンから「トレースオブジェクトをパスに変換」を実行します

パスに変換したとき、うまく文字や図形の輪郭をとれているのか拡大して確認してください

イアラストレーターでスキャンデータがパスになりました
精度はスキャンデータ次第の部分もあります

高解像度できれいな名刺をスキャンすると、パスもきちんと輪郭通りにとれる傾向にあります

不要なパスデータを削除して整える

Illustratorでの作業

スキャンデータをトレースしたため、文字や画像以外のゴミやチリもパスとして変換されている可能性があります。

イアラストレーターでダイレクト選択ツール(A)を選択
不要なパスを白い方のダイレクト選択ツールで選択します
イアラストレーターのレイヤー
選択されるとレイヤーでもわかりますので削除します

名刺サイズ縦型の場合は55mm×91mm 横型の場合は91mm×55mmとなりますので、オブジェクトのサイズをこのサイズに調整します。※※※今回は名刺の多面付けテンプレートに貼るために、縦型名刺を横に向けたため、画像の数値が横型になっています。※※※

イアラストレーターでデータの大きさを調整
数値の端数を単純に削ると画像比率がかわってしまうので注意

そんなに細かいことよりもぱっと見が同じならOKであれば、オブジェクトの基準が中心になっているのを確認して数値を調整します。

イアラストレーター中心を選択
基準を中心

基準が中心にないと、端数を削った分ズレてしまいますので注意

イアラストレーターで画像の大きさを変更
縦型の名刺の場合は、w:55mm H:91mmになります

オブジェクトは名刺サイズになりましたが、アートボードのサイズはスキャンしたデータサイズとなっています。

イアラストレーターのアートボード
アートボードツールをダブルクリックしてアートボードオプションを選択します
イアラストレーターのアートボードサイズを変更
アートボードサイズを名刺サイズにします
イアラストレーターの整列
オブジェクトをアートボードに整列させます
イアラストレーター形式で保存
最後にIllustrator形式で保存すれば、名刺データ作成完了です

結構簡単だと思われていますが、一般的ではないフォントを使用していたり、文字の濃淡や太い細いなど、注文が多い人の名刺を引き受けると大変です。ゼロからつくっても「ここがちがう、あそこがちがう」となるのでゼロからつくるのは避けたいところです。