こどもが勉強しているのをチラッと見たら、進研ゼミ小学講座の「ぶんしょうだい」でした。気になり手にとって見てみると、引っ掛け問題でした。
読解力を鍛え、正しい答えを導きだすことを要求される。そんな勉強を大人になったボクもあなたもしたはずです。なのに毎日の仕事では、この引っ掛け問題に時間や情熱を奪われ、肝心の答えを出すことを邪魔されていませんか?
無駄なことを判断する
みずきさんは シールを 16まい、ひかりさんは 8まい もって います。みずきさんが ひかりさんに 4まい あげると、ひかりさんの シールは なんまいに なるでしょう。
この問題の答えは、12まい
ひかりさんが持っていたシール8枚に、みずきさんからもらったシール4枚を足すと答えがでます。みずきさんが持っていたシール16枚は、結果から目を反らせるための数字です。
必要なことを判断する
問題を読んで、このシール16枚はこの計算には必要がない。必要なのは8枚と4枚だ。そう簡単に考えることができるのに、仕事では簡単に考えることができても、自由に答えを出すことが許されない。
必要のないシール16枚という数字を作り、問題を問いていますという既成事実を猛烈にアピールする。時間も労力も結果だけに費やせばスピード感も増すのですが。。。
本来ならば、その結果によって問題が解決され、困っている人が笑顔になったり、外の環境を変えることが仕事の目的のはずですよね。
情報の整理整頓が必要
頭に入った情報を整理整頓できる容量には個人差があります。何もメモを取らなくても、後でなんだっけ? と、ならない人もいれば。後になって、この字なんて書いてあるの? と、なったり(痛)小さな出来事でも油断はできません。
では、会社の資産って何ですか? いきなり何だ?って思うかもしれませんが、ボクも聞かれたら、とりあえず分かっていること以外はググります。ググると「現金、売掛金、受取手形、商品、製品・・・・」って感じなんですが、1番の資産って「社員」と「社員の持つスキル」だと考えています。
誰が何を得意としていて、誰が何に詳しいのを、すべてデータベース化して、この案件・プロジェクトは誰にまかせよう。と結果を出すことを1番にしている会社があるのも知っています。
でも現実的には、データベースが仕事に生かされることもなく、新しいスキルはインストール(移動)さえすれば、誰でも何でもできるようになると考え。全員が野球の4番みたいないな会社をめざし、4番から脱落する人間はダメな奴のレッテルを貼られる。
本来なら1番能力を発揮できることをやらせない。そんな組織運営が、「ぶんしょうだい」のみずきさんが持っていたシール16枚のような気がしてなりません。