自分で考えることができない人がいる組織は、仕事のやり方を考えられない人に合わせるしかない。考えられないように教育された人が社会に解き放たれたときのストレスはハンパないだろう。決してこれは他人事ではない。なぜなら、自分で考えることができないということは、日本の終わりの始まりなのだから。
自分で考える必要がある
「自分で考える」という言葉をグーグルトレンドで見てみると上昇トレンドです(期間 2008/06/23~2018/06/23の10年間)
考えられない人自身が必要な記事。考えられない人に対してどのような対応をするのが良いのかを考察する記事。大きく分けると2つにわかれと考えられます。
「自分で考えることができない」と検索窓に入力したあとに表示される検索候補「自分で考えることができない 原因」「自分で考えることができない 仕事」「自分で考えることができない 病気」これらで約 8,330,000 件です。
検索候補と件数を見て連想したのは、社会という大規模システムに空いた穴が年々大きくなっていく様子です。
考えるとはどういうことでしょうか?
知識や経験などに基づいて、筋道を立てて頭を働かせる。
1.判断する。結論を導き出す。「こうするのが正しいと考える」「解決の方法を考える」「よく考えてから返事をする」
2.予測する。予想する。想像する。「考えたとおりに事が運ぶ」「考えられないことが起こる」
3.意図する。決意する。「留学しようと考える」「結婚を考える」
「考える」の意味から、考えることをしない人が何から逃げているのかわかりました。
それは「責任」から逃げているのです。
責任から逃げている人には責任のない業務をおこなってもらう。そうなるとやっぱりマニュアルにたどり着きます。
マニュアルの利点
マニュアルの利点はやるべきことを考えなくても実行できることです。
- やるべきことがわかる
- ゼロから考える必要がない(考える時間は短い)
- 決定が早く行動までの時間は短い
ぱっとみいいこと尽くめの印象ですが
マニュアルにはキリがない
いくら行動までの時間が短くても、行動がうまくできなければ求められた結果は簡単には出ません(ざんねんです)
では、行動がうまくできれば問題は解決するのだろうか?
。。。。(語尾に。。。。の意味はなんだ?)
そんなことを言い出すあなたはマニュアルバカなのだ。
ミス・失敗から学ぶことはたくさんあります。責任から逃れ、ミス・失敗をしないことで自尊心を傷つけないのは勝手ですが、知識や経験は自分の財産です。
こどもを持つ親が感じた学校教育
学校教育は、大勢の良い子をつくり管理すること楽にした。
- テストの範囲は事細かに事前に通知
- 山を張る・考えるなどのハードルがない
- 結果、言われたことを頑張れば成績の良い子が多い
- 良い子というハードルも下がる
- ぼくはデキる子ですがの誕生
自分で考えることができないが、デキると思っている人がつまずいたとき
- 結果がでないのは、このマニュアルをつくった奴の責任
- 自分はまだ本気を出していない
- 自分に責任と言われても困る
誰かのしいたレールの上を脱線しないで走る。それが正解であり、褒められること。この弊害はとてつもなく大きい。
そしてこのような弊害から事件が発生しているのではないか?
- 怒られることに動揺する
- 怒られた自分が有能ではないことに苛立つ
- 有能な自分(デキるボク)を叱った人に敵意を持つ
- 自分で考えた行動がうまくいかない
- 自分で考えろというのは嫌がらせではないのか?
これらのストレスによる事件・事故が発生しないことを毎日祈っています。
演算能力や暗記能力は基礎学力として大切です。しかし、もっと大切なのは、”知識や経験などに基づいて、筋道を立てて頭を働かせる”ことです。