アドバイスを生かす殺すは自分次第
自分も含めてのお話です。ギターを練習しているのに上達しないのには理由があります。ズバリ3つです。
- 自己評価するスキルがない
- できない理由について考えない
- 何をすれば克服できるのかわからない
この3つは、ギターの話だけではなく、他の事柄にも相通ずる大切なことです。他人からのアドバイスを生かすことができる人と、まったく生かすことができない人のちがいでもあります。
3つのうち1つでも欠けると、レッスンや教則本などからのアドバイスを生かせません。インプットした情報を元に時間を費やしても、思い描いた結果とは大きく異なり「もうやめた」なんてことに繋がるのです。
5/22はここまで、また続きます。
自己評価するスキルが必要
自己評価をするために必要なことは、「ちがいがわかること」です。自分の演奏を動画や音源で確認し、お手本となる演奏と比較して「ちがい」が分かればOKです。リズムやテンポがちがう。音程や音色がちがう。これだけわかれば、自己評価はできるはずなんです。
が、しかし、人間なのでいろんな人がいます。テンポやリズムの概念がなかったり、音程やメロディーがお手本とはちがっていても聞き分けられない通称「音痴」と言われる症状の人などがいます。
人間の五感を使っておこなうことが、人間として一番むずかしいことなのかもしれないと私は考えています。
絵の上手い人にはわからない「どこから描き始めるかわからない問題」だったり。味見をしたのに味がおかしないことになっている「バカ舌問題」だったり。決してそうは言っていないのに、そう聞こえてしまう「空耳問題」だったり。人間は欠陥だらけな生き物です。
たまたま自分ができる側であった場合、他人に対して「誰もが同じことをできるようになれる」なんて思っても必ずそうとは限りません。
逆の目線だと「あの人と同じように、自分も努力すればできるようになる」ということに疑問を持つことも必要です。すべての事に当てはまることではないし、努力がすべてを解決してくれない場合も世の中には多数存在するからです。
ただ、自分が好きでやっていることに対して、思うような成果があがらなくても。仕方がないことの1つと割り切れるなら、続けることに問題はないし、明日も明後日も楽しんでいけると私は考えています。
5/29はここまで、また続きます。
できない理由を考えないと、できるようにならない
ギターを弾いていて、できないって何だろう?
- 左手(フィンガリング)ができない
- 右手(ピッキング)ができない
- リズムに上手くのることができない
大きく分類すると3つになるのではと考えています。では、この3つのできないを「できるようになる」にはどうしたら良いのでしょうか?
できるようになる人は、更にできない理由を細分化します。自分ができない理由を客観的な視野から見ることができます。独自にメニューを作り試行錯誤しながら進めていくことができます。
できない理由を考えない人は、繰り返してもダメだった練習を更に繰り返します。練習で大切なのは「時間」ではありません。問題解決に必要なことを行うことです。
練習にはある程度の時間が必要だということは間違いではありません。しかし、長い時間を繰り返せば難解なフレーズが弾けるのでしょうか?私はちがうと考えています。
難解なフレーズとはどんなフレーズでしょうか?
音の数が多い長いフレーズだったり、音符が細かく速度が速いフレーズと仮定して話しますが、長いフレーズをすべて完璧に弾きこなすのはむずかしいことです。しかし、長いフレーズは、短いフレーズが集まったものです。フレーズを細分化し、ひとつひとつクリアしていくことで長いフレーズが弾けるようになるのです。
音符が細かく速いフレーズを弾くには、速いフィンガリング。速いピッキングが必要になります。目標とする速さに自分の動きが劣っているのであれば、早く動かすための練習が必要です。速いフレーズを練習する前に、速いフレーズを弾くための動きをマスターする必要があるのです。
何が原因でできないのか?これに対する仮説を間違え、間違ったまま練習を繰り返してしまうと時間を浪費します。たとえ練習時間が年単位であったり、1日の練習時間が数時間に及んでも弾けるようにならない可能性があります。最悪の場合、進歩が見えず挫折して諦めてしまうことも考えられます。
挫折しないためにも「考えること」はとても重要です。ある一定期間試して効果がないと感じた練習方法は捨てる。新たな仮説を立て新たな練習方法に切り替える。一番大切なのは、常に効果を感じながら練習することです。
6/4はここまでです。また続きます。
何をどうすべきかわからない?
自分が何をどうすべきかわからない時にすることは1つです。
自分の経験した事と、現在、直面する問題について共通点を探し、方法を考え実行すことです。経験則から使える方法を捻り出すのです。
少しでも共通する部分があれば、何かのヒントになったり効果が見込める可能性があります。ヒントが浮かんだと思って試したら、全然、勘違いだった。なんてことの方が多いかもしれません。しかし、何もしなければそのままなのです。
経験則も何も、とにかく何も解決できる方法が浮かばないとしたら、どうしたら良いのでしょうか?
ギターに話をもどすと、「とにかく弾けない」「どう練習をしていいのかもわからない」「まったく進歩していない」このような場合、わたしの過去の経験だと「自分にはまだ課題として難しすぎる」と判断します。
難易度を落とし別の課題を練習します。
まとめ
- 自己評価しよう
- できない理由を考えよう
- 繰り返し同じ練習するのは、効果が見込まれるときだけ
- ヒントや方法が頭に浮かばない時は、今のお題を保留。新しいお題に取り掛かろう